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ソーシャルビジネス55選〜全国事例紹介〜

「ソーシャルビジネス55選」とは、社会的課題を解決するビジネスとして、また、地域における安定的かつ継続的な雇用創出の受け皿として期待が高まる「ソーシャルビジネス」を支援するべく、経済産業省で、同ビジネスを地域で実践するための処方箋の提供及び活動自体の認知度向上を目的に、全国から先進的事例を公募し、55の日本を代表する取組を選定しましたものです。

※ソーシャルビジネスとは?
 町おこし・村おこし、少子高齢化、環境、貧困問題といった社会的課題を
ビジネスとして事業性を確保しながら自ら解決しようとする活動


【参考】ソーシャルビジネス 市場規模・雇用者数


平成22年度の日本の潜在市場を2.2兆円と予測
*1 平成19年度
*2 事業者数・市場規模:平成18年度調査、雇用者数:平成16年末時点
(出典)経済産業省「ソーシャルビジネス研究会報告書」(平成20年4月)


全国ソーシャルビジネス55選

.街づくり・観光・農業体験等の分野で地域活性化のための人づくり・仕組みづくりに取り組むもの

北海道 特定非営利活動法人北海道職人義塾大學校
岩手県 あやおり夢を咲かせる女性の会
宮城県 特定非営利活動法人不忘アザレア
茨城県 特定非営利活動法人くらし協同館なかよし
千葉県 特定非営利活動法人TRYWARP
千葉県 株式会社フューチャーリンクネットワーク
神奈川県 株式会社イータウン
新潟県 さんぽく生業の里企業組合
石川県 株式会社御祓川
石川県 株式会社盤水社
山梨県 特定非営利活動法人えがおつなげて
岐阜県 株式会社コミュニティタクシー
愛知県 特定非営利活動法人アスクネット
愛知県 株式会社エフエム岡崎
三重県 特定非営利活動法人生活バス四日市
三重県 特定非営利活動法人Mブリッジ
和歌山県 農業法人株式会社秋津野
島根県 株式会社吉田ふるさと村
徳島県 株式会社いろどり
高知県 株式会社四万十ドラマ
高知県 株式会社赤岡青果市場
福岡県 特定非営利活動法人えふネット福岡
宮崎県 特定非営利活動法人宮崎文化本舗
沖縄県 有限会社やんばる自然塾
沖縄県 特定非営利活動法人島の風

.子育て支援・高齢者対策等の地域住民の抱える課題に取り組むもの

北海道 株式会社MammyPro
北海道 特定非営利活動法人札幌チャレンジド
宮城県 社会福祉法人はらから福祉会
群馬県 特定非営利活動法人ハートフル
東京都 特定非営利活動法人イー・エルダー
東京都 特定非営利活動法人フローレンス
富山県 社会福祉法人フォーレスト八尾会
長野県 有限会社 ねば塾
静岡県 一般社団法人ピア
愛知県 特定非営利活動法人パンドラの会
三重県 特定非営利活動法人愛伝舎
京都府 有限会社キュアリンクケア
大阪府 有限会社ビッグイシュー日本
兵庫県 株式会社チャイルドハート
広島県 特定非営利活動法人日本タッチ・コミュニケーション協会
徳島県 特定非営利活動法人ジェイシーアイ・テレワーカーズ・ネットワーク
香川県 特定非営利活動法人わははネット
福岡県 株式会社フラウ

.環境・健康・就労等の分野で社会の仕組みづくりに貢献するもの

北海道 特定非営利活動法人楽しいモグラクラブ
東京都 特定非営利活動法人「育て上げ」ネット
東京都 株式会社アバンティ
愛知県 株式会社にんじん
広島県 特定非営利活動法人コーチズ
福岡県 特定非営利活動法人循環生活研究所
福岡県 特定非営利活動法人里山を考える会

.企業家育成、創業・経営の支援に取り組むもの

岐阜県 特定非営利活動法人G−net
大阪府 特定非営利活動法人大阪NPOセンター
兵庫県 特定非営利活動法人宝塚NPOセンター
兵庫県 特定非営利活動法人コムサロン21
鹿児島県 特定非営利活動法人ネイチャリング・プロジェクト






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特定非営利活動法人ネイチャリング・プロジェクト

〜「真に自立した人材育成を−
コミュニティビジネスの推進、社会起業家の支援・育成〜

特定非営利活動法人ネイチャリング・プロジェクト(鹿児島県鹿児島市)

企業家育成、創業・経営の支援に取り組むもの

教育・人材育成


特徴・ポイント

・自らのコミュニティビジネス体験に基づいた実践的なアドバイス
・様々な関係者のWin-Winを考える共感力・仕組み構築力
・「農」に関する卓越した知見

事業概要

「真に自立した人材を育てること」を目的に、退職予定者のためのコミュニティビジネスセミナーや、若者を対象としたイギリス社会起業家研修などを実施。 代表者の広告プランナー時代の能力、ネットワークを活かし、地元企業のCSRや委託事業を巻き込み、関係者全てをWin−Winにする仕組み作りに取り組む。


ネイチャリング・プロジェクトの事業概要

トマトから始まった新しい人生

36歳の時、体を過労で壊したことをきっかけに食の重要性に目覚め、食べたトマトの味が忘れられず自然農法の第一人者・清水幸次郎氏に弟子入りをする。修行の後、18ヘクタールの農地を所有し自然循環型農園「ネイチャリング・ファーム」を開園。広告プランナー時代の能力を活かし、地域の生産者とのネットワークを構築し、農作物の販路を拡大。ネイチャリング・ファームでの成功を元に、畑を耕すことから、人を耕すこと=人材育成の重要性を感じ、自身の経験を元にしたコミュニティビジネスや社会起業家の育成・支援を目的として2000年にネイチャリング・プロジェクトを設立。


ソーシャルビジネスの原点

ネイチャリング・ファーム時代、地域の農家が、特定品種の種を毎年購入したり、高価な農作業機械や農薬を導入することで、農協への依存性が高くなってしまい、収益性を圧迫していることを目の当たりにした。そこで自然農法を教え、安全安心な無農薬野菜の作り方を指導した。徐々に農家の人も熱心に作りはじめるが販路がない。市場に持っていっても規格外ということで最下層のランクにおかれる。そういった問題を解決するために、形では損をするが味はよいから加工で勝負できるのではないかと考える。昔のネットワークを活用し、福祉施設や病院の介護給食に提案を行う。無農薬の野菜は形もばらばらであるが、大きいので加工には向いている。さらに残渣の処理のために菌床を提供したことで、残渣は肥料となり、野菜を届ける際に回収ができる。こういった循環型の仕組みを作り出すことに成功する。事業実施の中、自身が取り組んでいることはソーシャルビジネスであるということに気づく。ソーシャルビジネスの海外事例の研究も進め、今後は農業だけでなく、ソーシャルビジネスを生み出すような人材を育てるようなプロジェクト型組織を形成できないかと考え始める。結果、農家が自立できるところをみはからってマーケットを全て農家に開放し、ネイチャリング・プロジェクト設立へと至る。

自然循環型農業のノウハウを活かして

ネイチャリング・プロジェクトの最初の収益となったのは、自然公園の管理委託業務であった。それまで芝生の管理のために、ヘリコプターを飛ばし除草剤をまいていたが、公園の上流には水源がある。安全性の面で大丈夫なのかという市民からのクレームに行政が困惑していた。そこで氏が持つ自然循環型農業のノウハウで、強酸性の微生物を培養して散布することで、芝以外の発芽をとめることができる形での対応を提案し実行。これにより住民のクレーム対応、環境保全を同時に達成。さらに、ユニークなのは大学と連携して、この効果の検証を論文のテーマとして研究させることで、それまで活気がなかった公園に定期的に巡回する人材を生み出したことだ。さらにこれまで人があまりいなかったことで駐車場を不当占拠していた地元の少年達にも働きかける。駐車場をスケートボードの遊び場にしていた子供達に話しかけ、合法的に遊べる場にするにはどうすればよいかの方法を教えてあげた。行政に利用減免願いを出し、法人保証人をつけ、使用許可を出させるまでの道筋をつけてあげた。これにより、地元の少年達に大きな自信を与え、子供達は自分達の遊び場を大事にするために綺麗に使う規則やルールも策定するようになった。これによって公園は完全に蘇り、今では活気ある公園となっている。こういった形で既存のリソースを使って行政と市民とを結びつけながらWin-Winの仕掛けを提供していく共感力・仕組み構築力が現在の支援の中でもコアとなっている。


地域でのソーシャルビジネス・コミュニティビジネスの発展のために

上述の経験を通じた社会起業家の育成プログラムとして、様々な座学ならびに実践型のプログラムを提供しつつ、地域全体にNPOで働きたい人材を呼び込む仕掛けも手がけている。「コミュニティ・ジョブセンター天文館」では、子育てを終えて一段落した主婦、定年を終えて退職した人材といった、今後は社会貢献の世界でスキルを発揮したいと願う人材に向けて、インターンシップのマッチングや、キャリア相談にのっている。また企業の社会貢献室と社会起業家とのマッチングも手がけ、地域でのソーシャルビジネス・コミュニティビジネスの支援に精力的に取り組んでいる。


講義の模様

事業者からのメッセージ

先の見えにくい社会情勢の中、真に自立した公益サービスの担い手づくりこそが、時代の要請ではないかと考えています。
私どもは約10年に渡り地方都市・鹿児島において、業種や職種、年齢などを問わず、様々な方に「社会起業家養成プログラム」を実施・提供させて頂き、構築してきたその実践を踏まえ、「ナショナルマネジメント」から「ローカルマネジメント」へのパラダイムの大転換が、今後ソーシャルビジネス/コミュニティビジネスが社会的成果を上げていくために必要不可欠であると考えています。
今後、「社会起業家養成プログラム」の初等・中等教育への展開や、若年者〜中高年者を対象とする、インターンシップ、利用者による運営関与や利用者同士の交流促進を含む「双方向型キャリアセンター」の確立に邁進していく所存です。

団体概要

団体名:ネイチャリング・プロジェクト 代表者 松村 一芳
住 所:鹿児島県鹿児島市
HPアドレス http://www.naturing.org/


経済産業省発行「ソーシャルビジネス55選」引用

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特定非営利活動法人コムサロン21

〜アイディアを地域の資源と結びつけ地域活性化〜

特定非営利活動法人コムサロン21(兵庫県姫路市)

企業家育成、創業・経営の支援に取り組むもの

その他(中間支援)


特徴・ポイント

・「何がしたいかではなく、どれだけお手伝いできるか」の追求
・会員(地域経営者)、行政、マスコミ、NPOとのネットワークと協働関係
・一貫して人間関係や心を大切にしてきたことによる会員との信頼関係
事業概要

市民活動の事務局代行機能を持った交流サロン。一人では実現が難しいアイディアを人的なネットワーク支援や事務局機能代行により支援。生姜醤油で食べる「姫路おでん」、地元の特産品の生産者が自ら持続的に販売・PRに携わる地産地消活動「亀山御坊楽市楽座」等、面白いアイディアを地域資源と結びつけ、地域活性化を進めている。

何がしたいかではなく、どれだけお手伝いができるか

平成3年、異業種交流サロンとして発足。2度の転機を経て、「交流の場の提供と、社会貢献活動を目標とした市民活動団体の中間支援」という現在の目的が明確化した。
中間機関としてのコムサロンのユニークさは、自らの中心事業がないという点。地域のためになる面白いアイディアを受信し、地域の資源(人・モノ・情報・金)を結びつけて実現するという事務局機能にこだわりを持って活動している。例えば、中間機関として、「ニート・引きこもりの人たちが発信したり、発表したりする場がない。何とかならないか」という相談を受ける。3年前から厚労省の若者サポートステーションという事業が始まった。それを使って何とかしようとなる、という具合だ。
「何をしたいかではなく、どれだけお手伝いができるか」。それがコムサロンのミッション。
「何でも屋だけど、地域のため、というところをやっている」


コムサロン21の機能

アイディアを皆で実現しようという発想

サロンから生まれたアイディアが地域活性化に繋がった例として、「姫路おでん」を挙げることができる。姫路ではおでんを生姜醤油で食べる。「生姜醤油って姫路だけちゃうん?」という話になり、気になってネットで調べてみると、生姜醤油で食べるのは姫路だけ。2年前、食品関係者に「これやるから」と呼びかけた。「このミッションは私が言ったので私が代表だが、通常は事務局を担当し、皆がやりたいことをサポートするのがコムサロンの役割」と前川さんは言う。「姫路おでん」は09年2月に組合を発足させ、地域ブランドを取って育てていく予定だそうだ。キャラクターも作った。市の広報誌「市政」にも取り上げられた。こちらから仕掛けている部分だ。
また、「書写塗り」という漆器がある。その書写塗りが廃れていたのを地元の職人に呼びかけて復活させた。そういうことを言ってくる人のアイディアを皆で実現しようという発想だ。コムサロンはものづくりネットワークの事務局をやっている。
他の人が何気なく言っているアイディアをきちんと受信し、タイムリーに発信する。本人がする気がなくても、「こんなんあったらいいな」という声を拾う。


姫路おでんを通じた地域活性化

発想としてはお手伝い。新聞へも。行政へも

コムサロンはマスコミとの連携が強い。様々な地域のためのイベントを仕掛け、その事務局となっているが、「地域でやっていますよ」と言うとマスコミが協力し、取り上げてくれるという。協力関係を築くため、マスコミから依頼があれば必ず対応する。コムサロンはネットワークの拠点。360度の事業をやっているのでマスコミも情報収集ができる。「こういうことありませんか?」と記者が聞いてくる。新聞記者の情報収集のサポートをしている。発想としてはお手伝い、と前川さんは言う。新聞へも、行政へも。
コムサロンは行政から2つの大きな事業の委託を受けている。「行政とは協働関係」と前川さんは言う。きちっと事業を受けられるような力をつけて委託を受ける。コムサロンでは、スタッフがキャリアカウンセラーの資格を取るための支援をしている。


理事会の拡大版で合議する

コムサロンの会員は現在約160名。年会費36000円をいただいているという。160名のうち、40名ほどがコムサロンへ事務局を依頼している。この40名には運営委員になるように呼びかけている。運営委員会は理事会の拡大版。新会員の承認や、新しいサロン活動の承認などを合議制で決める。理事会を毎月やっているようなものだと前川さんは言う。
事務局機能に徹する。一見、無色透明なようでいて、その実、強い個性を感じるミッションと言えないだろうか?


団体概要

団体名:特定非営利活動法人 コムサロン21 代表理事 前川 裕司
住 所::兵庫県姫路市
HPアドレス http://www.com21.or.jp

経済産業省発行「ソーシャルビジネス55選」引用

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