中国地域CB/SB推進協議会

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株式会社エフエム岡崎

〜今あるものに光りを当てて、
地域の活性化に繋げる〜

株式会社エフエム岡崎(愛知県岡崎市)

街づくり・観光・農業体験等の分野で地域活性化のための人づくり・仕組みづくりに取り組むもの

地域活性化・まちづくり


特徴・ポイント

・コミュニティラジオ局のリソースを最大限に活用した地域貢献
・地域にとって良いことを持続可能にするための知恵と努力の継続
・地域密着の視点と、よそ者の視点の絶妙なバランス

事業概要

西三河地域コミュニティラジオ放送局として情報発信と、「人と人」「人とモノ」「人と街」を繋ぐコーディネート事業に取り組む。地域の音源(祭囃子、校歌等)の録音や地域住民による帯番組作り等、地域FM局でしかできない地域貢献に取り組む。よみかたり事業では営業先からの対価を得るコミュニティビジネスを展開し、人財育成にも注力している。


FMおかざきの業務内容

地域の人・モノ・音、それを地域の人が聴き、誇りに感じる

服部社長の本業は鋳物製造業。エフエム岡崎設立時、株主として参画。その後、移譲されて以来8年間、コミュニティFMのあり方を模索し続けてきた。そしてたどり着いたのが「経済成長」とは対極にある姿。コミュニティに特化し、今あるものにもう一回光りを当てて、それを聴いた人が誇りに感じる。それが地域活性化、まちづくりに繋がる。事業を拡大する必要はない。ただ、持続可能にしていかないと活性化、まちづくりはできない。持続可能にするというのが経営の課題であった。服部社長はその舵取りを放送の専門家である大野さんに託した。

出るラジオ、見るラジオ。聴かなくてもいいから自己表現の場に

大野さんの本拠地は浜松。番組制作会社を経営しているが、西三河には誰一人知る人がいない。地域の人と共に作り上げていくことだと思ったという。
地域の方が出る帯番組を作ろうと考えた。コンテンツはこちらで作って、勉強会も実施した。曜日によって、ローターアクトクラブ、岡崎商工会議所青年部、地元の組合の青年部などが所属する岡崎市青年経営者団体連絡協議会の組織でまわしてもらう。青年部の紹介人脈で回す曜日もあれば、女性、福祉関係で回す曜日もある。素人の方ならではの初歩的なトラブルもあり、「先生のコーナーですよ」と生放送で出演の呼びかけをするのも地域の方が出演する番組ならではだ。
「まちづくりにはよそ者の役割がある」と大野さんは言う。岡崎が大好きというのは当然だが、放送の中では、「愛知県の中の岡崎」という視点を持って話してくださいとお願いした。「出るラジオ」は自己表現の場だが、地域との関わりのためのツールであり、「相手のため」という視点も重要だからだ。勉強会ではそういったことも話をした。見るラジオとはインターネットのホームページから見るという意味だ。「我々はマイナスからのスタート。聴かなくても見てくれればそこにチャンスが広がる」と大野さんは言う。


パーソナリティー養成講座修了記念の様子

言葉は言霊。よみかたり支援コーディネート

よみかたり事業は、講座・教本販売等の教育事業、地元サークルに活動支援の場を提供するイベント事業、告知・啓発の放送事業の3つの柱で展開している。よみかたりのサークルは多いが、市の生涯学習課も全体数を把握しきれていない。言葉に携わるラジオ局の使命として、よみかたりをする方々のスキルアップを行ったのが教育事業である。イベント事業では、ボランティアではなく、対価を受けてよみかたりをする場をコーディネートしようと考えていた。従って、教育事業では技術の向上だけでなく、「相手の方にいかに伝えるか」という意識のプロ化にも力を入れたという。こういった地道な取り組みが評価され、よみかたり事業は愛知県のコミュニティビジネス10選にも選ばれた。

音・言葉・音楽。地域の音源に光りを当て、発掘・保存

コミュニティラジオ局でしかできない取り組みとして地域音源の発掘・保存が挙げられる。きっかけは、校歌のCDに関する問い合わせ。校歌には楽譜はあっても音源がないことに気がついた。少子化で廃校になりつつあるところを優先してデータ化している。祭囃子の保存にも取り組んでいる。お囃子にはレ点と返しという昔からの楽譜があるが、子供たちは再現できない。音源があればわかるのに。そこで地域が継承してきた祭りを後世に残すため、取材し、デジタル保存している。地域音源については、お金で買えない価値。自分達がやるべきことと大野さんは言う。
ビジネスを大きくすることは考えていない。今まで株価を上げるために使っていた能力を地域の人たちに価値あることを伝えるということのために使う。その具体例がよみかたりと地域音源の事業である。コミュニティに光りを当てることをコミュニティの人たちがやる。それを持続可能にする方法を考えるのがマネジメントだと大野さんは考えている。


団体概要

団体名:株式会社 エフエム岡崎 代表取締役 服部 良男
住 所:愛知県岡崎市
HPアドレス http://okazaki.fm

経済産業省発行「ソーシャルビジネス55選」引用