中国地域CB/SB推進協議会

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特定非営利活動法人わははネット

〜わはは で香川県の出生率が上がった〜

特定非営利活動法人わははネット(香川県高松市)

子育て支援・高齢者対策等の地域住民の抱える課題に取り組むもの

子育て支援


特徴・ポイント

・セグメントごとの携帯電話情報配信システム
・信頼性の高いアンケート+広告収入による収益モデル
・「子育て広場」での一次顧客ニーズを押さえた上の新たなサービスメニューの開発


事業概要

香川県で初めてとなる地域密着型の子育て情報誌の発行。併せて情報誌作成のノウハウを活かし、登録者に必要な情報だけを地域や子供の年齢によって自動的にセグメントし配信する携帯電話システムを構築。携帯電話システムは当時全国初の試み。加えて子供の発達に応じた約240日間対応の献立メニューを作成、携帯電話で配信している。現在登録者は4000名近くとなり、これらを活用したアンケート調査やマーケティング調査でも収益を確保している。また地元タクシー会社と共同し、「全国子育てタクシー協会」を設立。700名近い子育てタクシードライバーを養成している。

イベント風景

子育てに本当に必要な情報がない

自らの出産育児の経験を元に、地方都市の情報不足を痛感。小児科に連れて行くならどの病院がよいのか、夜間で診療しているのはどこか、一方通行ではない本当にお母さん達が欲しい情報は当時なかった。ないならば、皆で作ろうということで、地域密着型情報誌を作成したのが設立のきっかけ。初版は、120ページ、3000部1冊650円で完売。現在はフリーペーパー化。一部あたり約2万5千部の発行。

携帯電話システムの構築:アンケートによる収益

地域密着型情報誌を継続的に取り組む中で新たな課題が次々と出てきた。例えば情報誌は本屋においてあるが、本屋にいかないようなお母さん達を取り込むにはどうすればよいか。また外に出歩いている人達に明日こんなイベントがあるということを伝えるにはどうすればよいか。さらに、イベントでも子供の月齢や性別、地域によって本当にお母さん達が参加したいイベントをお知らせするにはどうすればいいか、という点に着目し、携帯電話を通じた情報配信を手がけるようになる。当時ビジネス性がないということで補助事業の獲得はならなかったが、中橋氏の熱意に押されたあるIT会社がシステムをボランティアで作ってくれた。本当に役立つ情報が配信されることで利用者も口コミで芋づる式に増加し、一大ネットワークを構築するに至った。これによりお母さん達の気持ちを知りたい企業からのアンケートを実施し、手数料を貰うという新たな収益源が生まれ、広告収入と合わせた収益源となっている。


わははメールの仕組み

リアルな井戸端からの発想:「おうちDeli」「子育てタクシー」

さらに携帯電話というバーチャルな空間だけでなく、「つどいの広場事業」でリアルな井戸端も提供している(1年目は自主運営。2年目より広場事業として行政より受託。現在4箇所を運営)。リアルな井戸端を持つことで雨の日でもお母さん達に場を提供し、さらに、「わははネット」がお母さんのために次どういうことをやっていけばよいか?の大きな情報収集の場となっている。実際のお母さん達の悩みを聞くことで事業になったサービスも多い。例えば、広場に来てお母さんがいつも心配しているのは、朝からその日の夕ご飯の心配をしている。しかも、栄養学のデータもなく手軽にインスタントや、レパートリーの少ない食生活を行っていることを知る。このままではいけないという思いから、子供の月齢も反映した献立を毎日配信するサービス「おうちDeli」が始まる。
また同じように妊娠時のタクシードライバーの対応が辛かったという体験を元に、子育てにやさしいタクシーということで「子育てタクシー」の企画書を作りタクシー会社に持ち込む。タクシー会社の社会貢献的なイメージの向上にも繋がることをアピールし、現在54社の加盟がある。精力的に取り組んでいるタクシー会社は独自のチラシやPRも行い、本業の売上も伸ばすことができている。協会運営をわははネットは受託しておりWin-Winの関係が構築できている。
行政にも積極的に必要なことを発信していくことで、香川の子育てに大きなうねりを巻き起こしている。


団体概要

団体名:特定非営利活動法人 わははネット 理事長 中橋 恵美子
住 所:香川県高松市
HPアドレス http://www.npo-wahaha.net/

経済産業省発行「ソーシャルビジネス55選」引用