中国地域CB/SB推進協議会

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特定非営利活動法人循環生活研究所

〜生ゴミのリサイクルで地域コミュニティを再生〜

特定非営利活動法人循環生活研究所(福岡県福岡市)

環境・健康・就労等の分野で社会の仕組みづくりに貢献するもの

環境(保護・保全)


特徴・ポイント

・参入障壁の緩和による活動の拡大
・実践型の地域リーダーの育成
・他のNPOと連携した相乗効果

事業概要

生ゴミを堆肥化するダンボールコンポストは初心者向きで、集合住宅でも使用できることから、ごみ減量を目的に利用者が増えている。使用者同士の講習会を開いたり、できた堆肥を農園で活用するイベントを開催したり、ごみの減量をしながら地域コミュニティの再生に取り組んでいる。

小さな循環で環境意識の向上を

堆肥作り45年の現理事長と、青年団のメンバーであった現事務局長が設立。若者が将来環境をよくしようと思うためには、生まれ育った環境がそもそも素晴らしいという経験がないと難しいのではないか。その為には、地域での小さな循環を作り出すことが必要という認識から、堆肥作りの技術と普及に絞って活動。様々な堆肥作りの中からダンボールコンポストという簡単な技術に出会ったことが大きな転機。


環境生活研究所を中心としたネットワーク

環境は待ってくれない、広く世の中へ普及を目指して

地域での取組みはうまくいった。しかし自分達だけで広く普及させるのは難しいと考えていた。自分達のノウハウを教え、ある意味ライバルを育てることもやるべきなのかと悩む日々が続く。しかし、環境は待ってくれないと考え、ノウハウの伝播に踏み切った。おりしもゴミの有料化や環境意識の高まりを受け、国の環境政策と自分達の取組みが合致し、取り組みは急激な拡大を遂げる。今では年間出張講座が300回を超えるほどの盛況ぶりだ。またノウハウを伝授されたアドバイザーが地域で活動を広げる際にも特にコミッションは取らず、極力参入障壁を下げ、一冊700円の教科書を使うことのみを制約にしている。


実践型の地域リーダーの育成

様々な地域でリーダーとなってダンボールコンポストを教える人材の育成も非常にユニークだ。ダンボールコンポストの技術論的な座学で終わらせるのではなく、より実践形式でリーダーとして鍛え上げていく。地域の様々な人の中でどうやっていくのか、どう取りまとめて、ファシリテートしていくのか、専門用語に詳しくない人にどう平易に説明するかといった風に実践の中でフィードバックし、成長してもらう形をとっている。更に営利目的でなく地域貢献・社会貢献の意識が強い人材を特に育成側にシフトさせることで、理念の共有をはかっている。組織の中においても実践ということを非常に重視している。例えば社内の会議においても順番にファシリテーターを任命したり、年間1回の部会は各々の思いのたけを8時間かけてぶつけ合う。率直な自分の思い・意見を発言するための工夫もしている。「ほめほめカード(相手の長所をほめる)」「1ヶ月カード(1ヶ月間のその人のことを忠実に記述)」といったメソッドも随時組み込み、自社の会議で使えたメソッドは研修にも組み込んでいく。会議は楽しく運営されており、その会議で決まった活動方針がまた面白い。だから活動に喜んで参加するという循環が生まれている。


他NPOとの連携活動

他の環境系NPOとの連携にも取り組んでいる。雨水、新聞紙を利用したNPOと合同で、ダンボールコンポストを買うと他のNPOの割引券が貰えるといった形で活動参加者の相互共有を進め、より幅広い環境活動へと広げている。


堆肥を通じた地域のつながり

ダンボールコンポスト使用者同士の交流会を開いたり、出来た堆肥を使って農園での野菜作りを開催したりすることで、堆肥を通じたコミュニティが形成されている。また学校でもダンボールコンポストを教材として活用することで子供達が大きな変化を遂げている。家から生ゴミを持ってこさせ、親も最初は何をやっているかわからない・・という状況だったのが、子供達が生ゴミが堆肥へと変貌するのを見て、湿度や温度をはかり自由に研究を始めたり、その様子を親に楽しそうに話すといった土を通じたコミュニケーションがでてきている。



学校でのダンボールコンポストの講習風景
団体概要

団体名:特定非営利活動法人 循環生活研究所 代表者 波多野 信子
住 所:福岡県福岡市
HPアドレス http://www.jun-namaken.com/

経済産業省発行「ソーシャルビジネス55選」引用